【EVのギモンを解消】シリーズ第2弾 ~EV充電、コンセントと普通充電器の違いとは?~
- コラム
最近、建売住宅でもEV充電用のコンセントが付いている戸建が増えてきましたね 。新しくEVを購入する方も、充電設備を新設する方が増えています 。自宅や会社で普通充電をするには「EV充電コンセント」や「ケーブル付き普通充電器」を用いますが、一般的には普通充電器はケーブル付きの製品を指し、充電コンセントとは大別されています。今回は「EV充電コンセントとケーブル付き普通充電器、どう違うの?」という疑問に、分かりやすくお答えします!
充電コンセントって、どうなの?
EVを買うと、車に「車載充電ケーブル」が付いてくるのが一般的です。充電コンセントは、そのケーブルを差し込んで充電するタイプです。
- パナソニック製EV・PHEV充電用屋外コンセント
- 車載充電ケーブル
- 引用元:日東工業
まず、良いところは?
一番のメリットは、なんといっても導入費用が安いこと 。手軽に設置できるので、初期費用を抑えたい方にはぴったりです。
ちょっぴり不便なところは?
実は、使ってみるといくつか不便な点が出てきます。
•毎回、ケーブルを出すのが面倒・・・
充電のたびに、トランクから5〜7メートルもあるケーブルを出して、繋いで、終わったらまた戻す、という作業が必要です 。雨の日や夜中にこれをするのは、ちょっと大変ですよね 。
• 盗難が心配
ケーブルをコンセントに差しっぱなしにしたい方もいるかもしれません 。ケーブルには充電を制御するための「コントロールボックス」が付いていて、価格は数万円もする高価なものですが、簡単に抜き差しできるため、盗難のリスクがあります 。
• 充電が遅いかも
多くの充電コンセントは、出力が3kW程度に制限されるため、充電に時間がかかることがあります 。
ケーブル付き普通充電器って、何がいいの?
こちらは、充電器本体にケーブルがくっついているタイプです。
- 日東工業製 Pit-シリーズ
- 引用元:日東工業
どんなメリットがある?
• とにかくラク!
ケーブルが備え付けられているので、充電したいときにサッと手に取って差し込むだけ。ケーブルの出し入れや片付けの手間がありません。
• 充電が速い!
6kW以上の高出力に対応している製品ならば、充電時間をグッと短くできる場合があります。※EV側の最大受入能力によります。
• これからのEVにも対応
今後、登場してくるEVは、さらに受け入れ能力が大きくなることが予想されます 。6kWの充電器があれば、EVを買い替えても安心です 。
デメリットは?
コンセント型と比べると、機器本体や工事費用が少し高くなります。
まとめ
結局、どっちを選べばいいの?という方のための目安をまとめました。
向いている人 | 充電コンセント | ケーブル付き普通充電器 |
初期費用を抑えたい | 充電の手間をなくしたい | |
充電時間に余裕がある | なるべく短時間で充電したい | |
軽EVなど車両や乗り方が決まっている | 受入能力が6kW以上のEVを持っている、または買い替える予定がある |
充電器の規格とEV側の受入能力には、密接な関係がある事がご理解頂けたと思います。快適なEVライフのためにも、ご自身の使い方や車の受け入れ能力に合わせて、最適な充電設備を選んでみてくださいね。
弊社は法人向けに普通充電器から急速充電器、超急速充電器まで幅広く取り扱っています。ご相談やご不明な点はいつでもご相談ください。
参考:主なEV・PHEVの普通充電最大受入能力(2025年8月当社調べ)
メーカー | 車種名:普通充電最大受入能力 |
日産 | サクラ:2.9kW、リーフ40kWhモデル3kW、リーフe+6kW、アリア:6kW |
三菱 | eKクロスEV:2.9kW、アウトランダーPHEV:3kW |
トヨタ | bZ4X:6kW、プリウスPHEV:6kW、RAV4 PHEV:6kW |
ホンダ | N-VANe::6kW |
スバル | ソルテラ:6kW |
テスラ | モデル3:9.6kW、モデルY:9.6Kw |
BYD | ATTO 3:6kW、DOLPHIN:6kW、SEAL:6kW |
ヒョンデ | IONIQ5:11Kw、KONA:11kW、インステラ:11kW |
フォルクスワーゲン | ID.4:6kW、ID.3:11kW、ID.7:11kW、ID.Buzz:11kW |
アウディ | e-tronシリーズ:8kW |
メルセデス・ベンツ | EQC:6kW、EQE:6kW |